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tftp; TFTPクライアント TFTP client for esp32

TFTPサーバ上からファイルをダウンロードします。

TFTPとは

TFTPはネットワーク機器などの設定ファイルやファームウェアを転送するときなどに使用されているデータ転送プロトコルです。
使い勝手が簡単で、プロトコルも簡単なので、機器のメンテナンスに向いています。
認証や暗号化は行わないので、転送時のみ有効にする、もしくは侵入・ファイル転送されても問題の無い用途で利用します。

サンプル集の内容

example01_tftp.ino

TFTPサーバ(Raspberry Pi)上のファイルをダウンロードし、シリアル出力するESP32マイコン用のプログラムです。
512バイト以上のファイルのブロック転送にも対応しています。 プログラム中の define部 の SSID 、 PASS にWi-Fiアクセスポイントの接続情報を、 TFTP_SERV にTFTPサーバ(Raspberry Pi)のIPアドレスを、 FILENAME にESP32がRaspberry Piから取得するファイル名を記入してください。

#define SSID "1234ABCD"                     // ★要変更★無線LAN APのSSID
#define PASS "password"                     // ★要変更★パスワード
#define TFTP_SERV "192.168.0.123"           // ★要変更★TFTPサーバのIPアドレス
#define FILENAME  "tftpc_1.ini"             // ★要変更★転送ファイル名

本例ではファイル名 tftpc_1.ini (テキストファイル)を転送します。
後述のRaspberry PiでTFTPサーバをインストールし、転送するファイルを作成しておく必要があります。

example02_tftp_udp.ino

TFTPサーバ上からファイルをダウンロードし、UDPブロードキャスト送信するESP32マイコン用のプログラムです。
UDPはTFTPでも使われているIP通信方式です。TFTPを理解する前にUDPの仕組みを理解しておくと良いでしょう。

example03_tftp_sd.ino

TFTPサーバ上からファイルをダウンロードし、SDカードに保存するESP32マイコン用のプログラムです。
FTPに比べ簡単な実装と手順で、ファイル転送が可能になります。

example58_tftp.ino

ESP32マイコンのADコンバータの設定を TFTPサーバから変更するサンプル・プログラムです。
TFTPサーバ上からADCの入力ピンとディープスリープ時間の設定ファイルをダウンロードし、ESP32マイコンの設定を変更します。
本プログラムは、CQ出版社「超特急Web接続! ESPマイコン・プログラム全集」に付属のCD-ROMに収録していたものを改良しました(本プログラムの解説も CD-ROM 内に収録)。
(TFTPのドライバ部を複数ブロック転送対応版に変更。プログラムそのものは511バイト以下の転送用。)

Raspberry PiへのTFTPサーバのインストール方法

$ sudo apt-get install tftpd-hpa

TFTPサーバ用の設定ファイル(/etc/default/tftpd-hpa) の例

# /etc/default/tftpd-hpa
TFTP_USERNAME="tftp"
TFTP_DIRECTORY="/srv/tftp"
TFTP_ADDRESS="0.0.0.0:69"
TFTP_OPTIONS="--secure"

TFTPサーバの起動と停止

$ sudo chmod 755 /srv/tftp
$ sudo /etc/init.d/tftpd-hpa start
$ sudo /etc/init.d/tftpd-hpa stop

転送用のファイルを保存

$ sudo echo "; Hello! This is from RasPi" | sudo tee /srv/tftp/tftpc_1.ini
$ sudo chmod 644 /srv/tftp/tftpc_1.ini
$ cat /srv/tftp/tftpc_1.ini
; Hello! This is from RasPi

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